シェリー・ワン
スー・ティン・ワン
王定廷

アート・レジデンシー - 場所/時間/記憶
竹カーテンスタジオ
2021年5月1日~8月31日
始まり
場所・時間・記憶をこの村のレジデンスの入り口として、人、人と植物、植物と場所、人と場所が織りなす多様な関係性へと展開しました。竹囲でのレジデンスの過程では、地元の植物を知り、密接な関係を持つ人々に接触し、インタビューを行いました。発展の基盤として、「地産地消」と「ローカルナレッジ」という二つの側面に焦点を当てています。
滞在期間中:植物、人、場所と絡み合う
上記の2つのプロジェクトに加え、植物の調査・収集、そして植物色素の製造も行いました。製造した植物色素は、獣脂の枝葉(竹囲スタジオの外)、サツマイモの葉(淑梅坑渓の灌漑で栽培された伊林農場産)、そしてカンデラ(淑梅坑渓の河口)の3種類です。
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A. 時空を超えた異種生物:カンデリア
油絵具(カンデリア、トウダイグサ、サツマイモの葉)、キャンバス、鏡、水彩紙、綿糸

長年にわたり自然生態に関心を寄せてきた江和氏とのオンライン交流の中で、メランジュと湿地生態について深く議論しました。この議論を通して、1864年に台湾を訪れ「台湾原産メランジュ標本」を採集したイギリスの植物収集家リチャード・オールダム氏、台湾原産メランジュの識別、そして1976年に再導入された別種のメランジュについて探究するようになりました。台湾に現存するメランジュのこうした進化に強い関心を抱き、作品01「時空を越えた異種生物:ウォーターペン」を制作しました。
B.あなたの物語/彼の野菜/私たちの17歳「有機野菜が媒介となり、私たちの17歳を繋ぐ」樹梅坑流域の中ほどに位置する「イーリン農場」では、若者に有機野菜の栽培と地元の農作物の生産を指導するとともに、地域に根ざした知恵の実践が展開されています。計画から実践、観察、インタビュー、収穫、箱詰め、出荷まで、これらの行動の各段階を記録しました。そして、イーリン農場の有機野菜を箱詰めした6人の参加者に送り、受け取った野菜を使って料理を作ってもらい、ビデオ通話や音声通話で料理をしながら、17歳の物語を共有してもらいました。こうして、作品02「あなたの物語/彼の野菜/私たちの17歳」を制作しました。






